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ホピ・カチーナ人形コレクション by Katsin' Manas Tokyo

アメリカ大陸最古の住人ホピ族が信仰する精霊を表したカチーナ人形。当サイトは、伝統的スタイルのカチーナ人形の魅力をホピの文化と共にご紹介するものです。ご希望の作品がございましたら、管理人までお問合せください。
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ジョージア・オキーフのカチーナの絵
        okeeffe kachina

20世紀アメリカを代表する女性画家、ジョージア・オキーフ(1887年~1986年)は、カチーナ人形を愛し、カチーナをモチーフにした絵画作品を何点も残していることが知られています。私は、このことに大変注目していましたが、これまで実物はおろか、写真すら見たことがありませんでした。

ところが、つい1週間ほど前のこと、アメリカから1冊の冊子が届き、何と、その表紙にオキーフによるチャーミングなカチーナ人形の顔が!!!!!!!それがトップの写真です。
因みに、この冊子は、カチーナ人形コレクションで有名なアリゾナ州フェニックスにあるハード・ミュージアムHeard Museumの会員向けのニュースレター。Heard Museum earthsong JULY-SEPTEMBER 2013 HEARD. ORG

         okeeffe kachina 3

表紙を飾っているのは、「ポールのカチーナ」と題されたオキーフの油彩画で、20.32cm×20.32cm 1931年の作品です。Georgia O'Keeffe, "Paul's Kachina" 1931. (C) Georgia O'Keeffe Museum
黄色の顔にポップな目、そして赤や青、黒で描かれた星を象徴する十文字の模様から、おそらく、このカチーナは、"Ho-te" と呼ばれるガードマンのカチーナと考えられます。オキーフは、友人のポールさんが所有していたこのカチーナ人形に魅せられ、描いたことだったのでしょう。カチーナの愛らしさと絶妙なハーモニーを奏でるモノトーンのシャープな背景にオキーフ特有のタッチがうかがえます。

そして頁をめくると、更にもう1枚のカチーナの絵が現れました。

           okeeffe kokopelli
「ココペリと雪」と題された油彩画です。38.4cm×25.4cm 1942年の作品。Georgia O'Keeffe, "Kokopelli with Snow" 1942. (C) Georgia O'Keeffe Museum
「ココペリ」は、ご存じの通り、性的豊饒さや作物の実りを象徴する人気の高いカチーナです。
非常に美しく、幻想的な作品であり、オキーフがいかにこの「ココペリ」カチーナ人形を愛し、深い思いを抱いていたかが伝わってくるよう。

これらの絵は、ニュー・メキシコ州サンタフェにあるジョージア・オキーフ・ミュージアムGeorgia O'Keeffe Museumの所蔵品ですが、来る9月28日から来年1月12日までアリゾナ州フェニックスのハード・ミュージアムにおいて、"Georgia O'Keeffe IN NEW MEXICO ARCHITECTURE, KATSINAM AND LAND" と題されたオキーフの展覧会で公開されます。
なお、カチーナをモチーフにした絵は全部で15点展示され、そこには異なる8体のカチーナ人形の姿が描かれているそうです。

もし期間中、アメリカ・アリゾナ州フェニックスへ行かれるチャンスがありましたら、ぜひ、ハード・ミュージアムもお訪ねください。

今回の写真は全て、ハード・ミュージアムの冊子earthsong JULY-SEPTEMBER 2013 から引用させていただきました。

Photo (C) HEARD. ORG

Copyright (C) Katsin' Manas TOKYO 2013. All right reserved.
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猪熊源一郎が愛したカチーナ人形
    DSC_0679. bis

残暑お見舞い申し上げます。

厳しい暑さが続いていますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

素晴らしい画像をトップに掲載しました。
画家・猪熊源一郎氏(1902年~1993年)が、こよなく愛したカチーナ人形です。
丸亀市猪熊源一郎現代美術館のパンフレットの表紙からトリミングし、転載させていただきました。
下が、そのパンフレットの表紙です。

    DSC_0679.jpg

何というカチーナかは判断できませんが、おそらく1920年代~1930年代頃の作品だと思います。長方形の目が優しい、何とも良い表情をしており、全体のバランスも良く、経年による色褪せ具合が深い味わいを出しています。
又、このカチーナ人形自体の魅力もさることながら、この写真(フォトス 高橋章氏撮影)のセンスが実に素晴らしい!!!!!
猪熊氏ご自身の絵が背景に使われているのでしょうか、このカチーナをドラマチックに浮き上がらせ、この存在感を一段と高めているようにうかがえます。
パンフの説明によると、このカチーナ人形は、猪熊氏がアメリカで最初に手に入れたものとのことで、これを含め3体のカチーナ人形を生涯大切にされていたそうです。

因みに「丸亀市猪熊源一郎現代美術館」の住所は、
〒763-0022香川県丸亀市浜町80-1
Tel 0877-24-7755

いつか訪ねてみたいですが、関東に住んでいる者にとっては、香川県までは遠い。


ところで、横浜駅東口のそごう美術館で、7月26日(木)~9月9日(日)まで、猪熊源一郎展が開催されます。
本展では、カチーナ人形は見られないと思いますが、猪熊氏の絵の世界を楽しむことができます。ぜひ行ってみたいものです。

    DSC_0684.jpg


★今回の情報は、アーティストの友人Yさんから教えていただきました。
Yさん、有難うございます。


Coptright (C) Katsin' Manas TOKYO 2012. All rights reserved.

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カチーナに魅せられたダダイストの人形
     dadaist dolls

カチーナ人形は、多くのアーティストや芸術運動家を魅了してきました。
ピカソ、アンドレ・ブルトン、エミール・ノルデ、マルセル・デュシャン、ホルスト・アンテス、ジョージア・オキーフ、アンディ・ウォーホル等は、カチーナ人形を熱心に収集し、中でも、オキーフやウォーホルはカチーナをモチーフにした有名なアート作品を残しています。
カチーナからインスピレーションを得て、作品を制作したアーティストは、まだまだ他にも多くいることでしょう。
そんな一人が、今回ご紹介するスイス生まれのダダイストのアーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプ(1889年~1943年)です。

実は、つい先日、アーティストの友人から古い展覧会のカタログに興味深い写真が載っているので、といってそのコピーが送られてきたのです。それは1988年~1989年に西武美術館や神奈川県立近代美術館他で開催された「ダダと構成主義展」のものでした。そのカタログに掲載されていたのが「ダダイスト人形」と題されたトップの写真です。
ひと目見るなり、非常に貴重な資料だと感じ、そのカタログを何とか入手したいとネットで調べ、結果、古書店サイトでめでたくGET!

ゾフィー・トイバー=アルプ、それはダダイズムのリーダーの一人として有名なハンス・アルプ(1886年~1966年)の妻であり、ダダイズムの優れた女性アーティストでした。
トップの写真「ダダイスト人形」は、その彼女の1920年頃の作品と伝えられています。
向かって右は、明らかに「カラスのお母さん」カチーナをモチーフにしたものと思われ、左の作品は名前を特定できませんが、いくつか該当するカチーナが存在します。なお、作品に関する説明が書かれていないため、素材など詳細は不明ですが、マネキン人形か何かにカチーナのマスクを被らせ、衣装を着せつけたように見えます。
ホピ族の精霊であるカチーナをパクッて、作品にするなんて・・・・、と少々複雑な気持ちにもなりますが、全体から受ける印象はとても温かく、愛らしい・・・、ゾフィーのカチーナに対する思いが伝わって来るよう。そして、カチーナを愛する人間同士としての親近感を抱かせます。
又、写真の向かって右端に、アパートの窓かベランダの手すりらしきものが写っているのもご愛嬌。おそらく彼女が当時住んでいたチューリヒの住まいで撮ったものなのでしょう。1920年代のヨーロッパの空気が感じられ、不思議な魅力を持つ写真だと思います。

なお、アーティストであるゾフィー・トイバー=アルプに敬意を表するため、上述の展覧会カタログに掲載されている彼女の作品とポートレートを以下にご紹介しました。

   composition subette
カフェ・オーベットのためのコンポジション 1927/28年 レリーフ、木、彩色(パヴァテックス、油彩)56cm×72cm ストラスブール近代美術館(ダダと構成主義展カタログより)  

           sophie taeuber arp
「オーベット」のための草案を背にしたゾフィー・トイバー=アルプ(ダダと構成主義展カタログより)

当ブログをご覧になられた皆様も、この情報を楽しんでくだされば嬉しいです。
貴重な情報を知らせてくれた友人に感謝しつつ。

カチン・マナス
渡辺純子

☆写真は全て「ダダと構成主義展」のカタログより転載しました。

Copyright (C) Katsin' Mabas TOKYO 2011. All rights reserved.

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アンディ・ウォーホルとカチーナ人形「カラスのお母さん」
             Andy Warhol Kachina dolls

カチーナ人形は多くの有名アーティストを虜にしてきました。
故アンディ・ウォーホルもその一人。
上の画像は、Gallery/ Dealer Photos-Pop International Galleries, Inc. のサイトに紹介されていたアンディ・ウォーホルのカチーナ人形をモチーフにしたシルクスクリーン作品です。

ここに描かれている2体のカチーナ人形は、ホピ語でアングウスナソムタカ又はトゥマスと呼ばれ、「カラスのお母さん」カチーナを意味しています。そして、このカチーナは、フー・カチーナと呼ばれるムチ打ちカチーナの母とか、又は、全てのカチーナの母とも見做されていて、浄化の月である2月のポワムヤ儀式のビーンダンスに姿を現します。

                    crow mother

          HOPI KATCHINAS by Jesse Walter Fewkesより

因みに、カラスのお母さんカチーナを演ずるホピの男性は、上のイラストのように、頭の両脇にカラスの羽根を付け、逆三角形が描かれた青くペイントした顔、そして女物の装飾的なブランケットをはおります。

ウォーホルの絵に描かれている2体のカラスのお母さんカチーナたち、何ともファンタスティックな色遣いに魅力的なフォルム。そして2体並べたところにウォーホルの才気と愛を感じてなりません。

ところで余談ですが、私たちカチン・マナスがホピのカーバーを通して知り合ったLA在住のアーティストM氏によれば、彼の師匠がネイティブ・アメリカンのアートの専門家であり、ウォーホルとも親交があって、ウォーホルにカチーナ人形を初めて紹介し、収集を手伝ったとのこと。そして、それが、1970年代アメリカのアーティストの間でカチーナ人形のブームを起こすきっかけとなったそうです。

ウォーホルが集めたカチーナ人形たちは、今、どうなっているでしょう?急に気になってきました。

Copyright (C) Katsin' Manas TOKYO 2008. All rights reserved.
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