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ホピ・カチーナ人形コレクション by Katsin' Manas Tokyo

アメリカ大陸最古の住人ホピ族が信仰する精霊を表したカチーナ人形。当サイトは、伝統的スタイルのカチーナ人形の魅力をホピの文化と共にご紹介するものです。ご希望の作品がございましたら、管理人までお問合せください。
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ハノ・マナ HANO MANA (Tewa Girl)
             Hano Mana 3

日本のみなさま、はじめまして。
わたくしは、ホピ語で「ハノ・マナ」と言います。「ハノの女の子」という意味です。そもそも「ハノ」というのは、英語で「Tewa テワ族」を意味し、テワ族とは、リオ・グランデ川地域のプエブロ族先住民のこと。ホピの第一メサには「ハノ(テワ)」という集落がありますが、これは、西暦1700年ごろ、テワ族がこの地に移ってきて集落を作ったのです。「ハノ」という名前には、こんな歴史が隠されています。

さぁ~て、このわたくしハノ・マナは、ホピの儀式では、2月のビーン・ダンスの時、(ホピから見て)東方に起源を持つ沢山のカチーナのシスターとして現れます。ちょっとエキゾチックな雰囲気をかもしだして・・・・・。
ホピでは、他の地に起源を持つカチーナがかなりいますが、それは、ホピの人々が、他部族のパワーや幸運を取り込みたかったからと考えられています。

私に扮するホピの男は、ブルー・グリーンのフェイスマスクを被り、両耳に羽根飾りをつけ、女物の服を着て登場します。

また、カチーナ人形としてのわたくしは、儀式を通して女の子にプレゼントされますが、ホピの赤ん坊に対しての「ハハイ・ウッティ」のように、ハノ(テワ族)の赤ん坊や幼児に最初に与えられる贈り物としても大変人気があります。

             Hano Mana 1
             
             Hano Mana 2

人形のわたくしを作ったのは、エド・シーチョマさん。素材にとことんこだわるオールド・スタイルのカチーナ・カーバー。比較的若手ながら、その芸術的センスと繊細さ、クオリティーの高さは群を抜いており、そして彼のホピ族男性のアイデンティティーを示す前髪を切り揃えたロングヘアー・スタイルと気位の高さなどから、TOKYOのカチン・マナは、彼のことを「プリンス・エド」と呼んでいるほど。日本では、「エドさま」ですって!!

          Hano Mana 5
       エド・シーチョマとカチン・マナスTOKYO  トゥヒズマの会場で

因みにエドさんは、カチーナ人形に塗る絵の具は、全て自然のものを使って自分で作り、接着剤は使わず、ハチミツでくっつけるんです。彼の人形の特徴は、少し内股気味のきゃしゃな足と繊細な図柄、そしてサイズが20cm内外と小型なこと。なんだか日本の女の子みたい。
わたくしは、先日、ホピで行なわれた「トゥヒズマ」のショーでTOKYOのカチン・マナに一目惚れされて、仲間たちと一緒に、今、東京に来ています。

            Hano Mana 4
エドさんが作ったわたくしの仲間たち。左からモスティン・カチーナ(ぼさぼさ髪のカチーナ)、ポリ・マナ(蝶々の乙女カチーナ)とわたくし。

             Hano Mana 6
        来年2月の展示会でみなさまにお会いできるのが楽しみです!

身長約21cm。コットンウッドに自然顔料で彩色。長い黒髪はおそらく馬の毛。草木染のような柔らかく美しい色調、そしてどこか日本の着物を想わせる繊細な模様が描かれたコスチューム。ツーテールの黒髪につけた赤い毛糸の紐がスパイスのように利いていて、どきっとさせられます。非常に気品があり、小型ながら大きな存在感と深い味わいを感じさせる名品です。

価格: SOLD

イベントのご案内
「ホピ・ズニ作家展 京都銀展」
11月15日(土)・16日(日)
11:00~16:30
会場:橋本関雪記念館 存古桜 (銀閣寺の近くです)
ホピとズニのジュエリー作家と日本画家の作品のコラボレーション展示
詳細は「ホピ・ズニ作家展」をご覧ください。


Copyright (C) Katsin' Manas 2008. All rights reserved.
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ホピ旅行2008
             Tuhisma 2008 for blog

10月にホピへ行ってきた。
今回は、「トゥヒズマ Tuhisma」と呼ばれるホピのアート&クラフト・ショーを見るのが最大の目的であった。このイベントは、今年で8回目。毎年10月に行なわれ、今回は10月11日(土)と12日(日)の2日間に渡って、第3メサのキコツモヴィにあるホピ・ベテランズ・メモリアル・センターで開催された。

いつもの事であるが、ホピを訪ねるのには生半可な気持ちでは行けない。彼の地は、アメリカであってアメリカではない、ホピ族という先住民が居留する陸の孤島の聖地なのだ。彼らに対するマナー(写真を撮ったり録音は厳禁。アルコールもご法度であり、宗教的な質問も慎まなければならない。また服装や態度にも細かいマナーがある)を厳守しなくてはならない。もし、それらに反する行いをした場合には、必ず良からぬことが起こるといわれる。また、ホピへ至る道のりは、激しい気候の変化という厳しい自然状況がある。例えば、ロサンゼルスが気温25℃だとすると、通り道であるフェニックスでは40℃以上となり、その後のフラッグスタッフ辺りに来ると急激に寒くなり、場合によっては雪や霙に見舞われるといった感じだ。つまり、夏と冬の気温差に備える身支度と心構えが必要なのだ。

これまでは、ロスから写真家のY氏が運転する四輪駆動車でフェニックスを経由し、フラッグスタッフ、そしてホピへ行ったが、今回は、ガソリン代の高騰もあり、ロスからアムトラックと呼ばれる鉄道を使い、フラッグスタッフまで行き、そこからレンタカーでホピへ行こうということになった。旅のメンバーは、上述のY氏とSさん、そしてカチン・マナスLAの市川実英子と私の4人である。

私たちは、冬物の衣装をボストンバッグに詰め、夏の服を着てロスからアムトラックに乗り込んだ。夜6時半にロスを出発し、翌朝4時半頃にフラッグスタッフに着く夜行寝台車である。2人用の個室は、ゴトン・ゴトンという音も懐かしく、オリエント急行さながらの古めかしいゆったりしたムードで、何とも風情がある。8時頃に食堂車でディナーをとった後、満天の星を見ながら眠りにつく。但し、星空が見えるのは2段ベッドの下に寝る者だけ。LAのカチン・マナと私は、子供じみたけんかが起こらないよう、往きは私が下の段、そして帰りは彼女が下に寝るということで話をつけた。
列車がフラッグスタッフに着く前に、私たちは厚手のセーターとコートを着込み、寒さに備える。夜明け前のフラッグスタッフは、予想通り凍えるような寒さだった。レンタカーへ乗り込み、ルート66を突っ走り、いよいよホピへと向かう。

ホピの大地は紺碧の空ともに私たちを迎えてくれた。第2メサにあるカルチャーセンター内のモーテルに午前中に到着。チェックインを済ませると、カチン・マナスLAの市川実英子と私は、カチーナ・カーバー、マニュエル・シャヴァリアJr.の奥さんのマーリンダの案内で、3つのメサを車で駆け回り、数人のホピのアーティストのお宅を訪ね、作品をみせてもらう。午後から妙に風が強くなり、砂漠の砂嵐を体験した。夕方になると、風はおさまり、空は更に清められたせいか、宇宙的な郷愁を誘う涙が出るほど美しい日没を見ることができ、そして夜には満天の星が、まるで降ってくるように私たちの上に輝いた。オリオンが、アルデバランが、プレアデスが、シリウスが、皆、手が届きそうなくらい近く感じられた。古代のホピの人々が、星に精霊を感じた気持ちが分かる。因みにホピの言い伝えによれば、オリオンは太陽神タワの甥であり、星空全体を支配する天空の神ソトクナングであるという。勿論、このカチーナも存在する。

翌10月11日(土)は、トゥヒズマの初日であった。モーテルのレストランでブルーコーン・パンケーキ(これがとても美味しい!)を食べた後、4人で会場のホピ・ベテランズ・メモリアル・センターへ向かう。会場は、日本の中学や高校の体育館位の広さで、ファインアート、シルバー・ジュエリー、カチーナ人形、陶器、バスケット、テキスタイルなど、様々なジャンルの作家38人がブースを構え、作品を展示・販売していた。私たちは、既にブログでご紹介しているおなじみの伝統的スタイルのカチーナ人形カーバーのマニュエル・シャヴァリアJr.、クラーク・テナコングヴァ、フィルバート・ホナニー、エド・シーチョマなどのブースを訪れ、再会を喜びあい、彼らの素晴らしい新作を購入させてもらう。又、他の作家たちの作品もしっかりチェック。会場では、カチーナ人形だけでなく、他のジャンルのアート&クラフトが一堂に見られ、そしてそれらを作った作家とも知り合いになれ、非常に充実した時間を過ごすことができ、また大いに勉強になった。ただ少し残念だったのは、何人かの優れたカチーナ・カーバーが、現在ホピを離れ、近隣の町や都市に暮らし、今回のショーに姿を見せなかったことだ。ホピも年々変化していることを感じさせた。何はともあれ、素晴らしいカチーナ人形たちに出会え、それらを購入できたことは非常にラッキー。これから順を追って、それらの作品を当ブログで紹介して行き、来年2月に予定している第2回「ホピ・カチーナ人形展」で一堂にお見せするつもりだ。どうぞお楽しみに!

翌12日(日)は、ひょんなことから、マニュエル・シャヴァリアJr.と10歳になる孫娘のエンジェルが、市川実英子と私をキャニオン・デ・シェリーに車で連れて行ってくれることになった。キャニオン・デ・シェリーとは、ホピの居留地から見て東に位置するナバホの保有地内にある国定公園であり、美しい渓谷と多くの遺跡が点在することで知られている。ホピから車で約2時間、キャニオン・デ・シェリーのサウス・リム(南の縁)に到着。展望台に立つと、赤い岩肌と切り立った断崖、目がくらむばかりの深い渓谷が望まれた。

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           サウス・リムから見たキャニオン・デ・シェリー

しばらく行くと、最も有名な「スパイダー・ロック」が眼下に見えた。地の底から聳え立つ塔のような形をした2つの奇怪な岩山。何ともミステリアスでまさに聖地と呼ぶに相応しい神々しい景観である。

               RIMG4370 blog
               有名なスパイダー・ロック

この感動もさめやらぬ間に、私たちは、次なる目的地「ホワイトハウス」の遺跡へと向かった。この有名な遺跡は、渓谷の深い谷底近くにあり、断崖の巨大な洞穴の中に作られた石造りの住居のあとであり、ホピの祖先でもある「アナサジ」が住んでいた遺跡でもあると伝えられる。因みに、ホワイト・クレイで作られた白っぽい建物があるため、この名が付けられたらしい。

マニュエルから、この深い谷底まで徒歩で下って行こうと言われた時は、「まさか?」と思ったが、周りを見れば、かなり年配の観光客もすたすた下って行く。またLAのカチン・マナもひるむ気配がないので、私も覚悟を決め、皆の後をついて行った。谷底まで約1時間、蛇行するトレイルを下って行く。最初は岩石ばかり、岩のトンネルまであったりして、気分は冒険少女。鼻歌交じりでうさぎのようぴょんぴょん下って行くエンジェルの後を必死で追った。下るにつれ緑が増え、景色がどんどん変わる。それなりにきつかったが、どうにか谷底へ到着。あたり一面緑の草が生え、非常にのどかな雰囲気だ。あいにく水はなかったが、川べりとおぼしき場所に沢山のコットンウッド(カチーナ人形を彫る木材)が成育しており、その生の姿をみられたことに感激した。目的のホワイトハウスの前にはフェンスが張り巡らされ、撮影も禁止。それでも、紺碧の空の下、赤い岩肌の断崖の中に作られた神秘的な白い住居の姿を充分見ることができ、周りの絶壁に描かれたペトログリフの跡も心行くまで鑑賞することができ、大満足。自然の雄大さと神秘に圧倒され、そしてホピの祖先の生活の一端をイメージすることができ、苦労して谷底まで下りてきた甲斐があったと思った。

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           ペトログリフの跡が至るところに見られる絶壁

さて当然のことながら、帰りの上りのトレイルは下りより何倍もきつい。エンジェル以外の3人は、何度もベンチや岩に腰をおろし、休憩をとりながら、やっとのことで元の地点まで戻ることができた。やれやれである。しかし、300mもあろうかと思われる深い谷底まで下りて帰って来られたということは、普段運動をしないカチン・マナスにとって大きな自信となり、今回の旅における忘れられない思い出となった。
その後のドライブインで食べた中華料理の美味しかったこと!

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           左から、マニュエル・シャヴァリアJr./ エンジェル/ 市川実英子

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                              エンジェルと私

こうして3日間のホピ滞在を終え、私たちはホピの神と人々に感謝しつつ、フラッグスタッフへと向かい、そして再び、アムトラックでロスで戻った。帰りのアムトラックでは私が下の段に寝たことはいうまでもない。
私たちのホピへの旅は今後も続く。

カチン・マナスTOKYO
渡辺純子


イベントのご案内
「ホピ・ズニ作家展 さいたま展」が、11月8日(土)~10日(月)までJR浦和駅近くのSalon de flamme (サロン・ドゥ・フラム)で開催されます。
ホピとズニのジュエリー作家が数人来日し、作品が展示即売されます。
詳しくは、「ホピ・ズニ作家展」をご覧ください。


Copyright (C) Katsin' Manas TOKYO 2008. All rights reserved.

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