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ホピ・カチーナ人形コレクション by Katsin' Manas Tokyo

アメリカ大陸最古の住人ホピ族が信仰する精霊を表したカチーナ人形。当サイトは、伝統的スタイルのカチーナ人形の魅力をホピの文化と共にご紹介するものです。ご希望の作品がございましたら、管理人までお問合せください。
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カチーナに魅せられたダダイストの人形
     dadaist dolls

カチーナ人形は、多くのアーティストや芸術運動家を魅了してきました。
ピカソ、アンドレ・ブルトン、エミール・ノルデ、マルセル・デュシャン、ホルスト・アンテス、ジョージア・オキーフ、アンディ・ウォーホル等は、カチーナ人形を熱心に収集し、中でも、オキーフやウォーホルはカチーナをモチーフにした有名なアート作品を残しています。
カチーナからインスピレーションを得て、作品を制作したアーティストは、まだまだ他にも多くいることでしょう。
そんな一人が、今回ご紹介するスイス生まれのダダイストのアーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプ(1889年~1943年)です。

実は、つい先日、アーティストの友人から古い展覧会のカタログに興味深い写真が載っているので、といってそのコピーが送られてきたのです。それは1988年~1989年に西武美術館や神奈川県立近代美術館他で開催された「ダダと構成主義展」のものでした。そのカタログに掲載されていたのが「ダダイスト人形」と題されたトップの写真です。
ひと目見るなり、非常に貴重な資料だと感じ、そのカタログを何とか入手したいとネットで調べ、結果、古書店サイトでめでたくGET!

ゾフィー・トイバー=アルプ、それはダダイズムのリーダーの一人として有名なハンス・アルプ(1886年~1966年)の妻であり、ダダイズムの優れた女性アーティストでした。
トップの写真「ダダイスト人形」は、その彼女の1920年頃の作品と伝えられています。
向かって右は、明らかに「カラスのお母さん」カチーナをモチーフにしたものと思われ、左の作品は名前を特定できませんが、いくつか該当するカチーナが存在します。なお、作品に関する説明が書かれていないため、素材など詳細は不明ですが、マネキン人形か何かにカチーナのマスクを被らせ、衣装を着せつけたように見えます。
ホピ族の精霊であるカチーナをパクッて、作品にするなんて・・・・、と少々複雑な気持ちにもなりますが、全体から受ける印象はとても温かく、愛らしい・・・、ゾフィーのカチーナに対する思いが伝わって来るよう。そして、カチーナを愛する人間同士としての親近感を抱かせます。
又、写真の向かって右端に、アパートの窓かベランダの手すりらしきものが写っているのもご愛嬌。おそらく彼女が当時住んでいたチューリヒの住まいで撮ったものなのでしょう。1920年代のヨーロッパの空気が感じられ、不思議な魅力を持つ写真だと思います。

なお、アーティストであるゾフィー・トイバー=アルプに敬意を表するため、上述の展覧会カタログに掲載されている彼女の作品とポートレートを以下にご紹介しました。

   composition subette
カフェ・オーベットのためのコンポジション 1927/28年 レリーフ、木、彩色(パヴァテックス、油彩)56cm×72cm ストラスブール近代美術館(ダダと構成主義展カタログより)  

           sophie taeuber arp
「オーベット」のための草案を背にしたゾフィー・トイバー=アルプ(ダダと構成主義展カタログより)

当ブログをご覧になられた皆様も、この情報を楽しんでくだされば嬉しいです。
貴重な情報を知らせてくれた友人に感謝しつつ。

カチン・マナス
渡辺純子

☆写真は全て「ダダと構成主義展」のカタログより転載しました。

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